エイプ観察日記

2025/10/20

主体的にタスクを拾い上げ、アシスタントとして欠かせない存在になる【ナカノ a.k.a. ハヤシ】

前職は、テレビ局でイベント関連業務を幅広く経験。
上京後、派遣社員として猿人に入社し
アシスタント業務に携わる。

阿吽の呼吸でタスクを引き取り
取りこぼしがないよう、
主体性を持って業務をつなげていく。

正社員登用後はアシスタントリーダーに。
新たな業務への挑戦や
働き続けられる環境づくりを目指す。

プロフィール

・ナカノ a.k.a. ハヤシ
・アシスタント
・2021年9月 派遣社員として入社 → 2024年5月 正社員登用

“イベント”の文字に興味を持ち、派遣社員として猿人に入社。

テレビ局でイベント関連業務を幅広く経験。

前職は名古屋のテレビ局で約4年間、イベント関連の仕事をしていました。東京の企業が手がける舞台やコンサート、演劇などのイベントを販売する代理店のような部署に所属していました。
具体的には、チケット販売からイベント告知、CM制作、そしてお弁当の手配やスケジュール管理といった裏方業務まで、幅広く携わりました。

応募のきっかけは、募集要項に「イベント」と記載されていたことでした。また、手配などの業務が前職と似ているように感じたため、「業種が違っても経験を活かせるのではないか」と考えたからです。
前職はBtoCの現場だったため、チケットのトラブル時に直接クレームの電話を受け、カスタマー対応に疲弊することがありました。
その点、猿人のようなBtoBビジネスであれば、企業間のやり取りがメインとなり、安定した環境で働けると考えたことも大きな理由です。

ディレクターの方針でアシスタントの業務範囲が広がる

現在は案件ごとにクロスして担当する体制に移行。

猿人に入社した当初、アシスタントは営業から指示を受けて、決められた業務を行うことが中心でした。
しかし、私が最初に担当したディレクターの「アシスタントもどんどんできることを伸ばそう。クライアントとも直接やり取りしてもらおう」という方針のもと、業務内容が大きく変わることになります。

アシスタントに求められる役割は、ディレクターが拾えていない部分を探して対応すること。
初めは戸惑いもありましたが、ディレクターよりアシスタントの方が把握している部分もあり、徐々に仕事を任せてもらえるようになりました。
たとえディレクターが不在でも、取りこぼしがないように連絡を拾い、代わりに返信することで、その日の業務が滞りなく進むよう意識しています。

猿人の売上増加に伴い、営業も手が回らなくなるほど仕事が増え、アシスタントの業務範囲はさらに広がっています。
ディレクターの指示を待つだけでなく、アシスタントが自ら動くことで、ポジションは違っても対等な関係が築けているように感じます。

以前は一人のディレクターに専属でついていましたが、現在は案件ごとにクロスして担当する体制に変わりました。
ディレクターによって、指示の出し方や進め方が異なるため大変な面もありますが、他の人がどのように仕事を回しているか学べるので、今の柔軟なスタイルの方が好きですね!

指示がなくても、自分のタスクとして引き取る

派遣社員でも責任感を強く持ち、現場で力をつける。

コロナ禍だった入社当時は、毎週ウェビナー配信を担当していました。具体的には、某IT企業のサービスをユーザーにレクチャーするウェビナーで、私はユーザーが操作を誤った際にリアルタイムでフォローする役割を担っていたんです。

操作がうまくいっていない方だけ個別に誘導するため、同時に大人数を相手にするわけではありませんが、参加者は多い時で30名ほどになります。
もしトラブルが起きたらどうしようと常に考えながら業務に取り組み、実際に問題が発生した際は、翌週の配信までに原因を突き止め、自分で解決策を検証していました。
責任感を強く持ち、現場で力をつけていったという感じです。
当時は、Zoomの仕様が毎月変わるなど手探りの状態でしたが、毎週の配信を通じて深い知識を身につけることができ、今では社内で誰にも負けないほどその企業のサービスを理解していると思っています。

他には、某制作ソフトを手がけるクライアントのセミナーやカンファレンス案件における、日々の定例ミーティングの議事録作成や、ノベルティなどの制作物作成も担当しています。
専門的なプロ仕様の製品のため、当初はミーティングで飛び交う用語がわかりませんでした。
会社名か製品名か?すら理解できない状態でしたが、あとで調べたりYouTubeを見たりして知識を補いました。
営業と一緒にミーティングに参加する中で、「この部分はアシスタントの仕事だ」という共通認識が阿吽の呼吸で生まれるようになり、指示されなくても自分のタスクとして業務を進めています。

忙しい時に言った「躍動感、出てきましたね!」が社内で広まる

困った時は全員集合!チームで乗り越えるのが猿人流。

今の猿人は、派遣社員を含めると男性よりも女性の方が多く、アシスタントも一人だけ男性で、他は全員女性です。しかし、女性が多い職場特有の陰湿さは全くなく、シンプルに性格が良い人ばかり
猿人の良いところは、誰かが困っている時にみんなでフォローすること。
「私、その案件関係ないんで」という姿勢の人は誰一人いなくて、自分事として考えて協力してくれます。

たとえば、ある時、数種類のチラシを本番用に1つのクリアファイルにまとめ、トートバッグに入れて渡せるように400部セットする作業があったんです。
この時は入稿がギリギリだったので、今日届いた印刷物をすぐにセットして2時間後に発送しなければなりませんでした。
「誰か今から手伝ってくれませんか」とチャットで呼びかけると、みんな忙しいにも関わらず絶対に来てくれるんですよ。時間がなくて「ごめん、15分だけ手伝う!」という状況でも集まってくれるんです。
その甲斐あって作業は1時間で完了。強い団結力を実感しました。

以前、自分の親に「猿人ってどんな会社?」と聞かれた時は、「部活みたいな会社」と言ったことがあり、その環境を楽しんでいる自分がいます。

努力を認識してもらうため、感謝のカツアゲをさせていただく(笑)。

忙しい状況でも、課題をクリアすることに喜びを感じているので、猿人は自分に合っていたんだと思います。「明後日までに急遽ケータリングを手配しないといけない!」という状況でも、急いで調べて手配できた時の達成感、やり遂げた時の満足感があります。
目の前の業務に没頭しているうちに、あっという間に1日が終わる、という感覚です。
忙しい時、チームに対して前向きな表現しようと思って言った「躍動感、出てきましたね!」という言葉が社内で広まったりもしました(笑)。

私は図々しいタイプなので、仕事を頼んでくれたディレクターに「忙しかったけど、これ間に合わせましたよ」と、感謝のカツアゲをするんです(笑)。直接営業に伝えることで、自分の努力をしっかり認識してもらえるようにしています。

提案した企画が形になってイベントで実現

ネガティブなフィードバックも前向きに捉えてモチベーションに。

昨年はカンファレンスの案件を多く担当し、その中の一つに提案段階から関わったスポンサー向けのオプションプランがありました。具体的には、来場者向けのコーヒーショップやポップコーン店の出店を企画し、コップにスポンサー名やロゴを入れるといった提案です。
通常、アシスタントはイベント現場に行く機会がありませんが、ディレクターにお願いして、自分が手配したものがどう使われているか見に行きました。
たくさんのブースが出店している会場の一区画に、コーヒーショップやポップコーン店があって、そこで休憩している人がたくさんいました。
出来上がったノベルティを見たことはあっても、実際にイベント会場で使われている様子を見るのは初めてだったので、参加者がコップを持って歩いている姿を見た時、本当に嬉しかったです。
担当のディレクターから「提案してくれたコーヒーショップ、すごい人気ですぐ売り切れたよ」と聞き、やりがいを実感し、また頑張ろうと思いました。

ディレクターは、良いことも悪いこともきちんと共有してくれます。クライアントが求めていることをクリアできた時は、期待に応えられたと嬉しくなります。
提案があまり響かなかった時は、「次は絶対もっとカワイイものを提案してやる」と思って、逆に燃えます(笑)。
ネガティブなフィードバックでも落ち込むのではなく、前向きに捉えることでモチベーションになりますね。

大切なのは、主体的に仕事を楽しむこと

少数精鋭だからこそ、制度やルールづくりに柔軟性がある会社。

基本的にアシスタントは10時から18時の7時間勤務で、時間通りに帰る人もいれば残業をする人もいます。現在、アシスタントの残業時間削減という目標があり、具体的な施策を検討中です。

猿人は、制度やルールを柔軟に変えていく会社なので、「この日はライブがあるから定時で帰りたい」といった個人の事情を尊重してくれます。
私は必ずしも残業することが正しいとは思っていませんし、それぞれが自分に合った働き方ができればと考えています。実際に、お子さんがいるアシスタントは、授業参観など家庭の事情で休暇を取得しています。
アシスタントも、「営業の役に立ちたい」「クライアントに喜んでもらいたい」「カワイイものを提案したい」と、自ら主体的に仕事を楽しむことが何よりも大切だと思っています。

正社員登用後、アシスタントリーダーに。

昨年、正社員に登用されたことを機に、アシスタントリーダーというポジションになりました。現在同じ立場のリーダーが3名おり、業務や働き方について互いに相談し合える関係です。
自分の業務だけでなく、周囲の働き方や意見にも意識を向けるようになりました。

今後、メンバーが増えても風通しの良い職場であり続けるために、アシスタントの意見を丁寧に聞いて、それぞれが柔軟に働ける環境を模索したいと考えています。
昇進ばかりが正解ではなく、結婚・育児などのタイミングで一時的に役割を軽くする選択肢があってもいいと思っていて、ライフステージの変化に合わせた働き方にも対応できる環境を整えていきたいですね。
まずは、社歴が浅いメンバーにこれまで自分が担当してきた業務を少しずつ任せて、自分自身は新しい業務へと徐々にシフトし、さらにスキルを広げていきたいと思っています。