エイプ観察日記
2025/05/01
展示会の枠組みから、新たなフェーズに向けて動き出す【静かなる親方】
前職は、展示会の施工会社。
コロナ禍の展示会で要件定義の重要性に気づき、
ただブースを作るだけではダメだと一念発起。
約1年にわたる転職活動を経て
BtoBマーケティングを支援するという
ポジションに魅力を感じ、猿人に転職。
前職の経験を活かした仕事をしながら
施策を考えるフェーズに携わるべく
業務領域を拡張中!
プロフィール
・静かなる親方
・ディレクター
・2024年5月入社
要件定義の重要性を実感し、ただブースを作るだけではダメだと痛感
転職のきっかけは、コロナ禍の展示会。
前職では、展示会のブースを施工する会社に5年半在籍していました。
具体的には、出展者側のブースであれば設計からデザインや施工を手がけ、主催者側の支援であれば展示会自体の受付や企画エリアの施工を行っていました。
転職を考えるようになったのは、コロナ禍での展示会がきっかけです。
当時、展示会は規模縮小や来場者減少が避けられず、クライアントも予算削減を余儀なくされていました。
大手企業であれば自社の威信をかけて予算を投じることが可能ですが、中小企業はそういうわけにもいきません。
それでも事業拡大のために出展しているわけなので、コロナ禍でもあえて足を運んでくれる来場者の中から、自社に合った顧客を確実にブースへ呼び込む工夫が求められました。
例えば、コロナ前は1万人の来場者の中からリード1000件を獲得し、そのうち有効なリードが10件だったのが、コロナ禍では来場者5000人から有効なリード10件を得るために、獲得率を倍にしなければならないのです。
こうした状況下で、誰に何を伝えるかを明確にし、メッセージ性を言語化して、ブースのデザインやグラフィック、運営オペレーションに反映する必要があると強く感じ、ただブースを作るだけではダメだと痛感したんです。
施工の仕事でも、クライアントとの交渉や提案に携わる機会はありました。
しかし、デザイナーが図面を描き、それを基に職人が作るという流れの中で、『この仕事は自分でなくてもできるのではないか』と考えるようになりました。
この先もずっとこの仕事をやっていたいか? と自分に問いかけた時に、やりたいこととは違うなと気づいたんです。
つまり、展示会に出展する前段階である、初期計画や要件定義の重要性を深く実感し、転職活動を始めました。
BtoBマーケティングを支援するというポジショニングに魅力を感じる
展示会に偏った経歴も、猿人ではプラスに評価してもらえた。
展示会はあくまで施策の一つに過ぎません。目的を明確にすることで、展示会以外のアプローチも可能だと考えました。
転職先として、マーケティングを総合的に支援する会社、もしくは展示会を出展する事業会社のマーケティング部門を候補にしていました。
前職を続けながら約1年間転職活動を行いましたが、なかなか選考が進みませんでした。
理由として、自分の経歴が展示会に偏っていると見なされ、マーケティング全般を担うには未経験の領域が多すぎると判断されたようです。
転職活動を続けるべきか迷っていた頃、転職サイトで猿人を見つけました。
BtoBマーケティングを支援する会社というポジショニングに魅力を感じ、幅広く取り組めると考えて応募したところ、チャレンジ精神を高く評価していただけたようで、無事採用してもらえました。
イベントブースの施工を中心に、新たな領域にも挑戦する。
完璧主義な性格が、チャレンジをためらう気持ちになることも。
猿人はフィジカルな展示会のほかに、カンファレンスなどのプライべートイベントも多く手がけています。
2024年の秋に実施した、大手IT系半導体企業が主催するカンファレンスでは、会場の施工周りの仕事に携わりました。
イベントブースの施工経験が長かったため、業務のウェイトも多く占めています。
徐々に施工以外の領域も経験しながら、自分のやりたいことを模索しています。
猿人には、外資系IT企業のクライアントと密接に関わり、常駐に近い形で働く社員もいます。
こういう働き方もあるんだと知って新鮮に感じましたし、今後、クライアント側のリソース不足などを背景に「自社のメンバーと同じように動いてほしい」というニーズをキャッチできたら、ぜひ立候補したいと考えています。
実は、以前に一度チャンスがあったのですが、その時の稼働状況やタイミングとの兼ね合いから、手を挙げることができませんでした。
完璧にできないならやらないほうがマシだと思ってしまう性格なので、1つのクライアントのマーケティング担当として動くには時期尚早かなとためらってしまいました。
また、猿人の評価制度では、挙手制でバッジを獲得する仕組みがありますが、「今の仕事がうまくできてないのに挙手するのはどうなんだろう」と思うと抵抗感があります。
仕事のことで誰かに何か言われたわけではありませんし、積極的に手を挙げる人が評価される社風だと理解していますが…どうしても躊躇してしまいますね(笑)。
キャリアに関しては、マネジメントに携わる選択肢もあるし、要件定義や計画の領域に特化することもできます。
計画ベースのアプローチはコンテンツチームが得意とするところです。
そちらの道も視野に入れつつ、今後の方向性を相談していきたいです。
展示会の前段階からクライアントに関わる仕事をしたい
個人的な人脈から生まれた仕事でやりがいを実感。
やりがいを感じたのは、個人的な趣味のつながりから生まれた仕事です。
何かのイベントで偶然会って、お互いの仕事について話をしているときに、BtoBマーケティング会社に転職した話をしたところ、「ちょっと相談したいことがあるんだけど」と、仕事につながったんです。
もともと前職で展示会の仕事をしていると認識されていたことや、ビジネス向けのSNSを使っていたこともきっかけになりました。
会社には、「知り合いからの紹介で」としか言ってなかったですが(笑)。
個人的な人間関係を大事にしていく中で、結果的に仕事につながればいいなと思っています。
今後の目標としては、転職理由の一つでもある、要件定義や方向性を示す仕事にもっと関わっていくのが目標です。
展示会の出展が決まった段階からスタートするのではなく、クライアントと一緒に製品を売る際にどういう施策が最適かを検討するフェーズから関わりたいです。
展示会はあくまで手段の一つ。Webやメディアとのタイアップなど、他のアプローチを提案し、計画段階から関わってみたいですね。
もちろん展示会という施策のプロフェッショナルであることは大事ですが、自分の可能性を広げ、より幅広い仕事に挑戦していきたいという気持ちは今も変わりません。
上下関係はあっても、いい意味でフラットな関係
飲み会は「行ける時に行く」というスタンスで楽しむ。
猿人には、一応上下関係はありますが、いい意味であまり感じさせず、代表も含めてとてもフラットな関係です。
日々のやりとりや業務外のつながりを見ていて、社員同士の距離が近いですね。
話をする時もただ聞くだけじゃなくて、好意的に耳を傾けてくれるところがとても気に入っています。
イベント関連の業界では飲みニケーションが多いです。
自分は飲みに行くのが好きな方で、性格的にも誘われてNOと言わないタイプです。
特に断る理由がなければ行こうかなってスタンスで、行ける時に行って楽しんでいます。
猿人も飲み会の機会は多いですが、個人の都合を優先して断っても、ネガティブな印象を持たれることはありません。今日は疲れたから帰って寝たいって時もありますよね(笑)。
その時の状況によってケースバイケースですが、個人の意向や予定を汲んでもらえる会社ですよ。