猿人WORK

2022/06/15

”地方在住、東京で働く” ――ENJIN 47 Project【取締役 土谷 竜介 前編】

クライアントとの仕事がオンラインで完結できるのであれば、
採用のやり方だって変えられるんじゃないか?
そして全国各地には、いろんな可能性を持った人たちがいるはずだ。

そんな想いから「ENJIN 47 Project」を始動しました。

「生活拠点は地元におきつつ、東京でのビジネスに挑戦してみたい人」
「Iターン・Uターン・Jターンで地方にいる経験者」
「都会と地方(もしくは海外)に生活拠点を持ち、拠点間を自由に行き来しながらデュアルライフを満喫したい人」などなど…。

そんなメンバーを仲間に加えて、新しい働き方を実現しながらも、
クライアントに今よりもっと高いバリューを提供していければと考えています。

取締役 土谷 竜介 後編へ

プロフィール

「ENJIN 47 Project」立ち上げの意図

本格的に “人材” に力を入れる時が来た――。

猿人は、素晴らしいクライアント様に恵まれ、優秀な協力会社のバックアップのもと、クライアントワークに集中して仕事ができる会社です。
裏を返すと、社員全員がクライアントワークに全力で取り組んでしまっていたため、会社の運営に力を割けていませんでした。
たとえば採用活動は、クライアントワークの傍らでやるような形で、今まで本腰を入れてやっていなかったんです。
同様に、社員が常にクライアント様にリソースをつぎ込んでいるので、社内に「ナレッジを蓄積していく」とか、「人材教育をする」という姿勢が薄く、とにかくヒューマンリソースに関しては課題だらけでした。
猿人は、「お客様のご要望に全て応えます」を売りにしているので、求人の際には仕事の幅広さに対応できる人材が転職市場に少ないことがネックになってきます。
クライアント様に買ってもらっているのはまさにその「要望に全て応える」点なので、この強みを捨てるわけにはいきません。
需要と供給がマッチしないという悩みを抱えつつ採用活動をしている中で、コロナ禍がやって来ました。

仕事だけでなく ”採用” もオンライン化できるのではないか。

コロナ禍で何が変わったかと言うと、働き方の面ではテレワークが普及しましたし、私たちがクライアント様に提供するアウトプットも、オンライン上で完結するものに変わりつつありました。
そんな中、採用に関してはなぜか従来通りのやり方を踏襲していて、「それって、おかしいよな」と思ったのが「ENJIN 47 Project」企画の起点です。
「考え方を変えれば、やり方もガラッと変えられるんじゃないか?」と。
今までは、オフィスに実際に通勤することを前提に、首都圏に住んでいる人を対象に募集していました。
今回の採用では、 ”それ以外の地域” でも戦えるようにすればいいんじゃないか、という風に思考を転換してみました。

全国には、いろんな可能性を持った人たちがたくさんいる。

コロナ禍以前から、デザイナーやプログラマーのようなスキルを持っている人は、離れた地域に住んでいても仕事ができる環境がありました。
例えばWEBデザイナーさん、カタログのデザイナーさん、アプリ制作のプログラマーさんなど。こういう「手に職がある人」は、地方にいても仕事ができる環境って昔からありましたし、猿人も創業以来十数年前から地方のデザイナーさんと仕事をしてきた実績があります。

その一方で、ディレクターやプロデューサーなどの、クライアント様とお話をしながらプロジェクトの進行役を務める人間は、会社から離れた場所で仕事をするというのはありませんでした。
そこが、このプロジェクトのチャレンジングな部分です。
この2年半、コロナ禍の中で働いてみて、私たちのクライアント様はIT業界の企業が多く、オンラインでも問題なく働けるということも分かったんです。「じゃあ、やってみるか!」と。
日本全国にいろいろな可能性を持った方がいるはずで、地方に目を向ければ、絶対に優秀な方がいます。
首都圏に住んでいる人に限らず、地方に住んでいる方ともぜひ一緒に仕事をしたい、ということでこのプロジェクトを立ち上げました。

求める人材について

地元愛は強い、でも東京の市場で挑戦してみたい!そんな方に。

求める人材にはいろいろなパターンがありますが、「地元愛が強くて、地元で就職して働いている方」はもちろん歓迎します。
例えば地元で就職して、地元企業向けの広告代理店や販促物の制作をするような仕事をやっている方で、「地元は離れたくないけれど、東京ででっかい仕事を経験してみたい」と考えている方はいると思うんです。
東京の仕事は予算の規模が大きいとか、地方在住の方にとっても経験してみたい要素は必ずあるはず。
「地方ではできない仕事をやってみたい」という人が、まずターゲットだと考えています。

首都圏からのUターン・Iターンを考えている方も。

もう一つのパターンは、首都圏からのUターン、Iターンを検討している方です。
出産や結婚、介護などを機に地方への移住を検討する方も多いですが、そのときに「地方に果たして仕事があるのか?」といった心配もあるでしょう。
そこで私たち猿人が受け皿になりたい。
広告代理店や、B to Bのマーケティング支援会社など、猿人に近い業種でキャリアを積んでいた方が、地方に移住しても今まで培ってきたスキルを活かし、伸ばしていける環境にしたいんです。

あらゆる分野の「制作経験者」も歓迎。

イベントもWEBサイトも、パンフレットも動画も…物を作る工程は全部一緒なんです。
伝えたいメッセージや果たしたい目的があり、そのためにどうメッセージングするかを考える。
その上でコンテンツを作り、展開し、どういうチャネルに流通させるかを決めていく。その大枠が決まれば、後は一つ一つを具体化していくだけなんです。
このフローは、イベント制作でもWEBサイト制作でも、デジタルマーケでも、何でも一緒なんですよね。
その人の勘所が良ければ、「今まで経験してきたことと一緒だな」と把握して、意欲的にチャレンジしてくれる。
ですので、何らかの制作経験がある方であれば、猿人は成長できる環境です。

地方在住の求職者にとって、猿人で働くメリット

地元に住みながら、東京でしか経験できないことができる。

求職者にとってのメリットとしては、東京に来ないと経験できないような仕事が地方でもできるということですね。
あとは、フィジカルな成果物を制作する際は必ず「現場」での仕事があります。
例えば展示会の本番や映像制作の撮影・収録現場ですね。そういう時は、会社のお金で東京に遊びに来れますよと(笑)。
イベントや撮影のような仕事は、最後の本番で仕事への評価が決まります。
自分の仕事の結果を見るという意味でも、顧客満足の観点でも、責任を果たす観点でも、現場を見届けることは大事です。
プロジェクト進行はフルリモートではありつつも、最終的には現場をきちんと納めるというのはこれからも変わりませんね。

選考時に注目していきたいポイント

オンラインでのコミュニケーションスキルが大事。

これまでの採用活動では、猿人のカルチャーにマッチするか、将来的にどう成長していってもらえるか、という観点でメンバーを採用していました。
ただ「ENJIN 47 Project」の採用に関しては、フルリモートでの仕事が前提になるので、「オンラインのコミュニケーションスキルがあること」が重要です。

フルリモートの中で、自立して業務に取り組めるか。

オンラインのコミュニケーションスキルには大きく2つあります。
1つは成果の見せ方です。オフィスに出社していれば、周りから「頑張って仕事しているな」という様を自然に見てもらえますが、オンラインの場合は存在が全く見えないので、アウトプットがなければ何もしていない人と思われてしまう。
そこをきちんと認識して、成果を見える化するコミュニケーションスキルが必要です。

2つ目は、メンタリティの部分ですね。
現在、猿人では、オフィス出社とリモートワークのハイブリッドで業務を行っています。リモートワーク時に「調子が悪そうだな」という社員がいたら、オフィスに来た時にちょっとした雑談をするだけでもケアができます。
ただフルリモートだとそれも難しいので、メンタル的にも自立していることが重要になってきます。

関連業界での経験やスキルがあるかどうかに加え、リモート環境でのコミュニケーションスキルと自立心は、フルリモートで働く場合かなり比重が大きくなりますね。

型に縛られない働き方を実現できれば

「自分はできる」と思って行動を起こせる人たちへ。

UターンやIターンをしようと思う方って、ある程度環境の変化に対して「自分ならできる!大丈夫!」と前向きに考える人が多いんです。
自分に自信があって、大丈夫だと思っているからこそ新しい動きに出られる。そういう人たちは、行動力もあるんですよね。
そういう志向やメンタルの方々にもっとたくさんのチャンスをつかんでほしいですね。

代表は “しっかりアウトプット&しっかり遊ぶ” 良い事例

代表はもともと都内出身ですが、今は海の近くに住んでるんです。
考え方としてはIターンみたいなもので、めっちゃ朝早起きして、海に入ったり、小屋を建てたりしてますよ(笑)。
仕事はテレワークが多いですが、それでもアウトプットとしては会社にいるのと変わらないか、それ以上。
だから彼が良い例なんです。アウトプットもしっかり出しつつ、しっかり遊ぶ…みたいな。

「ENJIN 47 Project」を通して、
さまざまなパターンの新しい働き方が実現するきっかけになればいいですし、
首都圏で働く現猿人メンバー、 “エイプ” たちにとっても良い刺激になればいいですね。

このエイプのプロフィールページへ
取締役 土谷 竜介 後編へ