猿人WORK

2022/11/16

過去の経験値だけに頼らず、新しい価値観を学ぶ【MU-CHO:案件編】

今の担当は自分なのに、前任に声がかかる。
プレゼン資料を作ったら、壮絶なダメ出しをくらう。
「今ある自分の武器だけで戦おうとするな」って。

業界経験もあって、40代の転職で、
仕事でこんなにへこむことがあるとは…(笑)。

だけど、そんな努力の先に
関わることができてよかったと思えるような出会いがある。

人に相談して、調べて、知識を上積みして、今できる最大の提案をする。
自分が猿人に来たのは、新しい価値観を見出すためだったんだから。

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プロフィール

  • MU-CHO
  • 制作ディレクター
  • 2022年1月入社

子ども向けのデータサイエンスイベントは、「関われて良かった」と思えた仕事

利益重視 “だけじゃない”。大手企業との仕事で感じたもの。

僕が担当しているお客様の多くは外資系で、IT系、セキュリティ対策会社、データアナリティクスの会社など、業界の中でも大手と言われる企業が多いです。
最近はその中の1社と協業して、小学生のお子さんを持つ親子を対象としたデータサイエンスのイベントを開きました。
お子さんにデータサイエンスを身近に感じてもらう趣旨のイベントで、僕にも4歳の子どもがいるので、すごくいい取り組みだなあって思いましたね。
イベント自体は企業に直接的な利益があるわけじゃないんですけど、社会貢献の一環と言いますか、企業主体でそういう取り組みをされるってすごくいいなって。

子どもたちの自由な発想が、とにかく楽しかった。

イベントでは、自分が今気になっていることや関心があるテーマについて、子どもたちに自由に調べてもらいました。
みんな着眼点がすごく面白くて。
例えば「Amazon CEOのジェフ・ベゾスが世界一の大富豪だとテレビでやってたので、Amazonの社員は全員お金持ちなのか疑問に思って調べてみました」とか(笑)。
なかなか大人だとできない発想ですよね。
その子はYahoo社員の給料とか、ネットで分かる範囲でいろんなものを調べてくれて、最後「Amazonが一番いいっていうわけではなかった。
業種によって平均年収よりも低い人もいた」という、ちゃんと的を得た結果を出してるんですよ(笑)。本当に賢いんです。
さらに面白かったのが、「僕は給料だけで仕事は選ばないでおこうと決めました」という自分の結論も出してました(笑)。
僕たち大人が発表を聞いていても、本当にみんないろんな角度から調べるんですよね。
「何かに興味を持つ原点って、大人も子どもも変わんないよな」「自分だって、大人になったって根本的には変わってないもんな」って思ったんですよね。

イベントの成功=社員のチームワークの良さ。

今回のイベントは夏休み期間に行われたので、「調べたことは、そのまま夏休みの自由研究として使って下さい」というコンセプト。
さらに、社員が約1ヶ月間オンラインでサポートにもつきます。
同様のイベントが、7年間も継続して開催されているんですよ。
こういう素晴らしいイベントを企画される会社さんだからこそ、社内のチームワークも良くて、皆さん仲が良いんですよ。
雰囲気もすごく良かったです。
関われていることがすごく幸せだなと感じた仕事の1つでしたね。

自分の経験値だけで仕事をしない。常に新しい価値観を取り入れる。

今の担当は自分なのに、前任に声がかかるとへこむ。

そうそう、最近仕事でへこんだことがあったんです。
あるクライアントさんからコンペでプレゼンの機会をいただいたんですが、担当である僕ではなくて、先に前任担当者に話がきました。
もちろん前任とクライアントの関係性は知っていたんですが、やっぱりすごく悔しくて。
自分はお客様と関係性構築がまだまだだったんだな…今度は自分に声がかかるようにしてやる!と決意しましたね。

経験則で企画書を作ったら、壮絶なダメ出しをくらう。

その後、プレゼン用の企画書作成を任されたんですが、提案内容が前職でやってたものに近かったので「まあこんな感じだろう」って作ったんです。
そしたら、前任から壮絶なダメ出しをされました(笑)。
「今ある自分の武器だけで戦おうとするのは意味がないよ」って言われたんです。
僕の経験値だけではなくて、新しいものを生み出すんだから、いろんな人に聞いたり、いろんなものを調べたりしながら作れと。
まあその日は金曜でしたし、「あー、今日はもう仕事やめ!」と思って飲みに行きましたけど(笑)。
土日に頭の中でぐるぐる・もやもやと考え続けて、月曜日、「すいません、色々ほんとわかりません」って正直に伝えました。
「ゼロベースで1回会話させてください。どういうところがダメなのか、どうしたらいいのか」と教えを乞ました。

新しい価値観を学ぶために、自分は猿人に来た。

この経験から改めて思うのは、自分がなぜ猿人に来たのかという原点。
新しい価値観だったり、考え方みたいなものを学ぶために自分は猿人に来たんだよなあって。
やっぱりアウトプットをしながら学ぶのが一番身になると痛感したし、 顧客への提案の機会はすごく大事ですね。
いろいろ悔しかったり、腹が立ったこともありましたけど、猿人に来て一番良かったと思える出来事でした。

会社からの要望と現場の声、その中間でバランスを取れる存在に。

“横” の広がりに強い猿人。課題は “新規”。

猿人のお客様の多くはIT企業です。
IT業界って、業界内での “横” の転職がすごく多いんです。
転職先で「また猿人にお願いしたい」と言ってくださる方もいます。
そしてその期待に全力でお応えします。
ただし、こうやって横に広がっていくことは嬉しい反面、それ以外の顧客を増やさなくてはという危機感もある。
未来の猿人のために、新規開拓が必要だっていうのは、社内の定例会議でも毎回出る議題ですね。

バランスを取る役割でいたい。

毎日業務に追われる中で、やみくもに「新規営業をやろう!」と発信しても、やっぱり社員は疲弊しちゃいます。
それに、知識量や経験値によって、できること・できないことがある。
でも会社としては、新規営業ができる人材を育てたい。
だから多少強引にでも「新規をやろう」ってみんなを引っ張る存在も必要です。
半面、そんな中でもバランスを取る存在も必要。
僕は、なるべくみんなの心が折れないよう中和してあげられる存在になれるよう心がけています。
ただでさえ激務なのに、新しいことをやれと言われる一方だとツラいだけなので(笑)。

顧客が求めているものを、自ら知りに行く意識。

言われたことをやるだけでなく、さらに踏み込む。

猿人に入ってから、リード(※見込み顧客情報)やリードジェン(※見込み顧客を獲得するための活動)をすごく意識するようになりました。
僕らが商談する相手はマーケティングの担当者がほとんどなので、マーケの担当者がどういうことに悩んでいるのかを把握しつつ、もっと踏み込んで企業が何を求めているか・企業が利益を出すにはどうしたらいいかまで考えないといけない。
言われたことをやるんだったら誰でもできる。
だからこそ、顧客が求めてるものを知りに行かないといけない。

それは体験なのか、数字なのか、その時その時で変わりますが、それを理解した上で猿人として何をアウトプットするのかを考えるのが大事なんです。
まあ現状は忙しすぎて、全然そこまで追いつけてないですが(笑)。
そうやって意識することも “1つのプロセス” と捉えて仕事をしていれば、そのうち自然とできるようになると信じて、今はコツコツとやっていきたいですね。

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