エイプ観察日記

2023/05/24

現場で発生するイレギュラーを、前職で培ってきた柔軟な対応力で乗り越える【角田 憲亮/オチなし角田】

採用面接中に求職者の方から
「前職の経験をどのように活かせているか」 という質問を多くいただいています。

そこで猿人に中途入社した社員にインタビューを実施!
前職の仕事や猿人に入社したきっかけ、
前職の経験が活かせている! と感じたことなど、 幅広く語っていただきました。

プロフィール

角田 憲亮(オチなし角田)
・制作ディレクター
・2022年4月入社

前職ではB to Cセールスプロモーションに携わる

――前職では、どんな仕事をしていましたか?

角田さん:
前職は、B to Cをメインに、商品のイベント企画や運営を行う会社にいました。
お酒や車などのメーカーがクライアントだったので、商品のセールスプロモーションを行ったり、イベント実行部隊として会場やスタッフの手配などもやっていました。

お酒の場合、テイスティングセミナーと呼ばれる試飲会のイベントがあります。
新商品の認知度を高めるプロモーションで、その場でシャンパンやウイスキーを買ってもらうというよりも、レストランやバーなど飲食業態の店に行って飲んでもらうことを目的としたものでした。

小さな会場で行う小規模なものから、都内のレストランを貸し切って400人規模の大きな会場で行うものなど幅広く扱っていましたね。

車も似たような感じで、高級車を対象にしていたこともあって、大きなホテルを手配して派手な演出を入れたイベントをやっていました。

ディーラーとの仕事では、車のオーナーさん向けに小さめの会場を用意し、高級なお食事を手配して接待するイベントもあったんですよ。
一度にたくさんの人を集めるのではなく、少数のお客様を丁重におもてなしして、その場で車を買ってもらうんです。
特にプライオリティ高く手厚く接客したい場合、数名程度に厳選したプライベート空間を用意しました。
プライベート空間でお客様をおもてなしするのは、ただ車を買ってもらって終わりにするのではなく、これからも継続した関係が築けるよう、そのブランドがお客様を大事にしているというメッセージを伝えるためです。
売上だけではないさまざまな要素を持っていると言えます。

目標であるマーケティングの仕事に近づくため、猿人へ入社

――猿人に入社したきっかけを教えてください。

角田さん:
さまざまなイベントに携わる中で、クライアントである代理店やメーカーと直接やり取りすることがどんどん増えていったことで、将来的にマーケティングをやりたいという目標を持つようになりました。
クライアントのマーケティングの部署の人たちとの関わりも多くなり、彼らと一緒に仕事をする中で「自分もこういう風にイベントの企画をしたり、広く発信できるような仕事がしたい」と思うようになりました。

なぜ代理店である猿人に入ったのかと言うと、B to BとB to Cではイベントやマーケティングの経路が大きく違うということを知ったからです。
自分なりに情報収集してみたり、直接マーケティングの人から聞いたりして、B to Bマーケティングの方が多角的にものを見られるし、関わる分野が広いということがわかりました。現に猿人の先輩から聞いてもそうでしたね。
どこかの会社のマーケティングの部署に転職すると、知識やノウハウがその1社で留まってしまうと考えました。
いろんな企業がどういうマーケティング活動しているのかを見たかったので、まずは代理店に入りたいと思ったんです。

以前の座談会でもお話したんですが、猿人には入社する前からの知り合いがいたんです。
その先輩とはお互い前の会社時代から繋がりのある人でした。
前職での関わりから何年か経って、先輩が猿人に転職したということを知って、ちょっと話を聞いてみようと思ったんです。
実際に話を聞くと、B to Bの中でもマーケティング関連で、すごく多角的に案件を進めていることを教えてもらったんですよね。
そして、B to Bマーケティング支援している業界の中でシェアの大きい猿人に入れば、目標であるマーケティングの仕事に近づくことができるのではと考えて入社したんです。

イベントの種類が違っても、前職で培ってきた経験が役に立っている

――前職での経験は、どのようなことで活かされていると思いますか?

角田さん:
事前に準備を手厚く行っていても、現場に行かないとわからないことが多く発生します。
実際、イベント当日にイレギュラーが結構起こるんですよね。

過去に経験したクリティカルな問題を挙げると、会場のホテルにメインの大型展示物を搬入しようとしたら、当日になって「その入口は使えません」と言われたことがありました。
搬入経路は事前に会場側と確認していたのですが…入口が使えないんだったらどこから搬入するんだって話なんですけど(笑)。
この時、上階の会場に展示物を上げるエレベーターへ行くには、木がいっぱい植えられている花壇の上を突っ切るしか方法がありませんでした。
植えられている木が細めだったのもあって、現場の施工部隊に木を避けてもらいコンパネを敷いて、その上からどうにか搬入することができたんです。

事前の打ち合わせでは入口が使えると聞いていたわけなので腹立たしい気持ちはありましたが、何とか解決する方法はないか苦心をしながら、業務を進めました。
こちらとしてはクライアントのイベント本番が控えていて、メインの展示物を展示できないなんてことは絶対にありえない話なんですよ。
だから、何としてでも搬入するしかなかったんです。

猿人に入社した今も、事前確認をしっかり詰めて取り組んでいますが、イベント中にクライアントから急遽「これが足りないから用意して欲しい」とか「これも今から印刷して欲しい」といったイレギュラーな要望はあります。
そんなとき、焦った姿を見せるとクライアントに不安な印象を与えてしまいます。
「猿人さんには仕事を任せられない」と思われてしまうリスクもありますし、イベントにも影響してしまいます。

内心焦っていても表情には出さず、対応できるものは「全然大丈夫ですよ」って言って用意し、さすがに無理なものは「打ち合わせでお話していた通りやはり難しいですね」と、できないものはできないと断りを入れます。
イレギュラーに対して肌感覚ですぐ返答できるのは、これまでの経験が活きていると感じますね。
メイン展示物が搬入できない! なんて修羅場を経験をしてきたので、もはや印刷物が足りない程度ではビビらないですよ(笑)。
現場での急な変更に慣れていない人だと、ワーッとなって慌てちゃったりするかもしれません。
当初の予定を守りながらも固執せず、変化に対して柔軟に対応する力が求められますね。

また、トラブルではありませんが、実際にステージなどの現場を見た印象で「やっぱりこうした方がいいよね」とか「これをこっちに置いたほうがよく見えるな」と、事前に手配したものとレイアウトが変わることもよくあります。
B to BとB to Cでイベントの毛色は違っても、クライアントや会場側の対応、起こりうるイレギュラーは想定の範囲内ですね。
前職で培ってきた経験の部分があるので、猿人に入った今でも役に立っていると思います。

猿人はディレクションに特化している会社なので、実施制作や現場運営はパートナー企業にお願いすることが多いです。
前職では代理店から指示をもらう立場だったので、売り出し方やアイデアの出し方など、指示を出す時に制作会社での経験がすごく活きてますね。
その反面、人を動かす難しさも同時に感じています。ディレクションの仕方ひとつで、全然イメージと違ったものがあがってきてしまうので、自分の思っているニュアンスをいかにアウトプットできるかというところは、すごく難しいです。
クライアントから受けた指示がちゃんと自分の中で噛み砕けているか、クライアントやパートナーとイメージの共有ができているか、どの部分が理解できていないのかなど、きちんと把握できていなければなりません。
出戻りや齟齬がないようにパートナー企業へ指示を出す時はすごく気をつけています。
前職よりも頭を使う仕事、考えることに時間を使うようになりました。
新しいことに取り組む上でも、根幹に前職で培った経験があるため、大体のニュアンスを掴むことができています。全く0から知識をつけるといったことは少ないですね。
案件やタスクにジョインしやすく、仕事の進めやすさを実感しています。

リアルイベント系とデジタル系、半々の割合がBEST

――猿人に入社してほしいタイプはどんな人ですか?

角田さん:
イベントなどフィジカル施策の経験のある人とデジタル領域の経験のある人が、バランス良く入社してくれると一番いいんじゃないかな。

コロナが落ち着き、リアル系の施策が完全復活を遂げていますし、一方でデジタルの施策も引き続き継続しています。
リアル系のイベント制作経験者だけでなく、デジタルマーケティングに強みを持つ人が入社してきたら、面白いと思います。
そして、リアルにしろデジタルにしろ、ユーザーに訴求する中身のコンテンツを生み出せる人も大活躍できると思います。
逆に経験が全くない人でも、コミュニケーションスキルがあれば活躍できるのも猿人のいいところかもしれません。
例えば、他業界で飲食業界の経験者などもチャンスがあるんじゃないでしょうか。うちの上長は、元々アパレル出身ですし。

クライアントとの対話が密にできて、コミュニケーションが上手い人は、業界経験がなくても猿人でやっていけると思います。
クライアントから受けた内容がすごく難しかったとしても、実際に手を動かすのはパートナー企業なので、自分でモノを作れなくても大丈夫です。
クライアントの意向や、求めているものを汲み取って理解する必要はあるので、クライアントといっぱい話をして、コミュニケーションを取ることがとても大事になってきます。
人との会話ができて、クライアントの懐に入っていくのが得意な人、誰かに協力をお願いすることに抵抗のない人…ですかね。

普通の打ち合わせももちろんあるんですけど、猿人の性質上、お酒の席でのコミュニケーションも機会が多いんです!
その人が持つキャラクターやコミュニケーションスキルが光っていれば、その能力を活かしていける環境です。
いろんなバックグランドや強みのある人がたくさん入ってきてくれたらすごくいいですね!

まとめ

前職では、B to Cをメインとしたセールスプロモーションに携わっていた「オチなし角田」さん。
イベント当日に起こったイレギュラーを柔軟な対応力で乗り越えてきた経験は、現在の猿人でも活かせていると語ってくれました。
B to Bマーケティングに強みのある環境で、自身の目標に向けた今後の活躍が楽しみですね!

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