猿人WORK
2022/09/22
新しいことや分からないことを、全力で楽しめる人間でいたい【カヌーの人 後編】
猿人の仕事には、 “正解” や “テンプレート” がなく、
お客様によって、毎回それは変わっていきます。
「目に見えない商品」を売るからこそ、
難しさと、それ以上の楽しさがある。
新しい技術は、まず自分で体験してみる、
知らないことは、理解できるまで調べ上げる、
正解のない問いは、お客様との会話を重ねて答えを導き出す。
猿人で働いていて、僕自身が “楽しい” と今感じていることを、
これからは社内・社外に広げていきたいですね。
プロフィール
- カヌーの人
- シニア制作ディレクター
- 2016年4月入社
テンプレートがない仕事。全ての答えは、目の前のお客様と向き合うことから。
お客様の目的を実現するために、必要なことはなんでもやる。
猿人って、本当にびっくりするくらい業務が幅広いんです。
お客様のマーケティング活動において、必要なことは基本何でもやる。
B to Bの場合、リード(※見込み顧客情報)の取得が目的になることが多いので、そのために何をするべきかをあらゆるパターンから検討します。
展示会のようなリアルイベントがいいのか、オンラインイベントなのか、メディア露出なのか、あるいはWEBセミナーか…。
いろんな選択肢を吟味しながら、お客様と一緒に企画を考えていきます。
企業によっては、「とにかくたくさんのリードが欲しい」というケースもあれば、「製造業の設計者で、課長クラスのリードで」みたいに限定されることもあります。
良いご提案をするためには、相手の目的をしっかり把握することが何よりも大事なんです。
“見えない商品” を売る難しさ。
猿人に入って何より感じたのは、見えないものを売る難しさ。
さらに購入してもらうためのプロセスは、規模の大きな商材ほど複雑になります。
“見える商品” を売るのが目標の場合、話はシンプルです。
購入してくれる見込客にアプローチする方法を検討し、メルマガを送ったり、セミナーを開いたりするところから考えて、実際に動き、購入してもらえたらゴールになります。
B to Bの場合、 “見えない商品”…つまりカタチのないサービスも多いんです。
意思決定のプロセスは個人の感覚ではなく、会社で稟議を上げてもらい、見積書を提出して、決裁者に「これは御社にとって有効ですよ」とアピールして検討してもらった上で、買う・買わないを判断することになる。
特にIT企業の場合、1件で何千万…みたいな案件も多く、商談規模も大きかったりする。
今まで経験してこなかったことなので、とても新鮮で、たくさん勉強になりました。
初めてのこともまずは何でもやってみる。
トライアンドエラーを繰り返して、自分の武器に。
猿人では展示会のようなイベントのお仕事もあります。
前職で営業の経験があったとはいえ、自分が担当していたのはチラシ作成や、ポスターデザイン、WEBサイト作るなどだったので、イベントを仕切るのは初めての経験でした。
他にも初めて担当するような業務が日々たくさんあり、あまりにも幅が広すぎて、「そこまでやるんだ…」みたいな衝撃が絶えませんでした(笑)。
特に最初はやることなすこと全て初めてなのに加えて、猿人の仕事って、良くも悪くもテンプレートやマニュアルといったものがないんです。
お客様によっても対応は変わってくるので、マニュアルにしにくい部分も多いんですよね。
だから全ての仕事に対して手探りな感覚がずっとありました。
上司とたくさん会話して、トライアンドエラーを繰り返した。
入社当時の上司は、いきなり変化球投げてくるタイプの人だったんです。
こっちは基本を知らない新人なのに、変化球に対応できるわけがない(笑)。
だから「変化球じゃなくて、ストレートをまずは教えてください!」という議論を、上司とはよくやりとりしていましたね。
そうやって上司とたくさん会話をしながら、新しい業務をやってみて、「もっとこういう風にした方が良い」「次はこうしようか」みたいに振り返りをして、またやってみて…と、トライアンドエラーを繰り返していました。
まずはとりあえずやってみて、フィードバックをもらって、覚えるみたいな感じです。
毎回具体的な目標を立てて、一度やったことをいかに自分の中で一般化して覚えるか……みたいなことを意識しながら、繰り返しやっていましたね。
日々めまぐるしく変化する業界。自主的に勉強できる人が、やっぱり強い。
新しい機能やツールは、まず自分で触ってみる。
以前は展示会などのリアルイベントのお仕事が中心だったんですが、コロナになり、急にオンラインが主戦場になりました。ウェビナーでのイベントがメインになって。
なのでウェビナーツールは自分で契約して、一通り触ってみて、「こういう機能があるんだ」を体感して掴むようにしていました。
ウェビナーに限らず、オンラインメディアは一通り自分で確認しておいて、お客様から仕事が来る前に理解しておくように意識していました。
VRのお仕事が来た時、自分で先にVR体験をして感覚を掴んだ。
以前VRのお仕事があり、「VRで会社の製品開発の研究所を紹介するコンテンツを作りたい」というご依頼があったんです。
ただ当時は社内の誰もVRのことを知らなくて、「VRって何?」からのスタートでした。
“ハコスコ” ていうVRゴーグルがあるんですが、スマートフォンと簡易なヘッドセットがあれば手軽に楽しめる「スマホVR」みたいなもので、当時はそれを買ってきて事前に自分でVR体験しました。
あとは科学博物館がVRで館内紹介をやっているものもあり、それも体験してみて、「なるほど、こういうことか」って自分の中に落とし込んでから、企画したりしていましたね。
分からないことや、新しいことに対して、調べていく過程が楽しい!
自分の場合、分からないことや、新しい技術に対して、自主的に調べて体感することにすごく面白みを感じる人間なんです。
猿人の場合、ずっと同じ業務に携わるなんてことはまずないんです。
「自分は展示会が得意です!」と言ったとしても、展示会ばかり担当するポジションは猿人にはありません。だから、特定の分野で自分の強みを活かすやり方だけでは、どのみち太刀打ちできなくなる。
お客様の要望に応えるためには、あらゆる選択肢を全部カバーした上で、各分野のスペシャリストに依頼してディレクションするのが僕たちの仕事なんです。
知らないことは調べたりしつつ、オールマイティーに対応してきたから今がある。
そういう “分からないこと” や “未体験のもの” に対して、面白がって取り組んでいける人が猿人には合っていると思いますね。
今後の目標は、社内・社外ともに “広げ方の幅” を広げていくこと。
より “広げる” ノウハウを身につけたい。
お客様の別部署を紹介していただいたり、関連会社に当たったりと、「横に広げる」のは自分も一通りできてるつもりなんです。
今後は、さらにお客様とのリレーションを強くして、横だけでなく想像以上の範囲にも “広げる” スキルを身につけたい。
お互いに紹介し合う、担当者が別の会社に転職後もうちに声かかってくる、みたいなことですね。
広げ方の幅を、もう少し広げるみたいな感じです。
自分はまだまだできていない自覚があるので、頑張っていきたいです。
自分が経験したこと・学んだことを、社内にも広げていく。
新人育成やチームのマネジメントにおいて、自分の経験や学んだことを、今後社内に広げていくのも目標のひとつですね。
あまり上司・部下っていう風に上下関係とは思っていなくて、あくまでチームのメンバーとして、どうやって育てていけばいいかを今は模索中です。
僕自身はお客さんのことを勉強したり、分からないことを自主的に調べるのが楽しいタイプ。
だけど、教えてもらって初めて理解できるタイプのメンバーだってもちろんいて、その人には別の強みがあったりする。
だからといって自分が全部教えるんじゃなくて、どうやったらチームのみんなと一緒にやっていけるか、やってもらえるかを考える。
そういう “仕事の楽しみ方” も含めて、メンバーに伝えながら、仕事を任せてもちゃんと責任をもって完結してもらえるように育てていけたらいいなと思います。